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2022.12.23

【機器紹介】Vol.4 ディスク型遠心分離機(クラリファイヤー)

食品部の阿部です。

今回はディスク型遠心分離機 クラリファイヤーの紹介です。

クラリファイヤーは、液体の澄明度をあげる用途で使用する機械です。

vol.3横型遠心分離機(デカンター)を用いて種子や果皮などの粒子が大きいものを取り除いた後に、液中の細かい粒子をさらに遠心分離します。

遠心分離によって分けられた固体(粕)は、スラッジスペース(遠心分離により粕が溜まるスペース)に溜まり、6L程度の粕が一定の間隔で機外に排出されます。

粕の排出間隔は固形分含有率によりますが、1分から最大25分に設定できます。

当社保有のクラリファイヤーは、回転数 7,680rpmで固定で、11,500Gもの重力がかかります。デカンターの回転数は5,500rpmで3,700Gですので、クラリファイヤーにかかる重力はかなり大きいと言えます。

デカンターで処理したエキスにある果汁粕(写真 丸部分)が、クラリファイヤーで遠心分離すると取り除かれ、より澄明なエキスになることが分かります。

クラリファイヤーへの送液は、弊社のラインナップでは500L/Hですが、エキスの状態によって調整が必要です。エキスの固形分が多い場合は流量を抑え、逆に少ない場合は流量を増やします。

固形分が多い場合に流量を多くすると、固形分が不十分な状態で分離してしまうことや、スラッジスペースに溜まった粕が多くなってしまい排出部で詰まり、澄明液側に粕が混ざる可能性があるため、固形分含有率によって流量や粕の排出間隔を変える必要があります。こういった検討についもご対応致しますので、お気軽にご相談ください。

なお、当機は分離作業終了後に小さい部品はもちろんですが、大きい部品も取り外して洗浄しているので、機械は常にきれいな状態で使用できますので、ご安心ください。

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