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2022.09.07

【機器紹介】Vol.3 横型遠心分離機(デカンター)

食品部の阿部です。

今回は横型遠心分離機 デカンターの紹介です。

横型遠心分離機 デカンター (GEAジャパン株式会社 CA-220型)

デカンターとは横型の遠心分離機(セパレーター)の一種で、遠心力により主に固形分と液体の固液分離(遠心機)を行う装置です。円筒部と円錐部からなる回転胴とその中に組み込まれたスクリューが差速をもって回転し、遠心力を発生させ遠心分離を行います。

回転体中央部の給液口から供給された処理液のうち、比重の大きい固形分は遠心力(重力の2,000~5,000倍程度)により外側の回転胴内壁に分離・沈降。

これにより液体が清澄されます。

回転胴内壁に沈降した固形分はスクリューにより分離ゾーンである円筒部から脱液ゾーンの円錐部を経て機外に排出されます。

また、清澄液は円錐部とは反対側に流れ、機外へ吐出されます。

(GEAジャパン株式会社様 HPより引用)

デカンターは、Vol.2で紹介したマスコロイダーで原料を摩砕したあとに、固体と液体に分離するための機械です。主に種子や果皮などの粒子が大きいものを取り除く際にデカンターを使用します。

また、弊社には縦型の自動排出型遠心分離機(クラリファイヤー)もありますので、細かい粒子のものをデカンターで取り除いた後、さらに清澄度を上げる、といった事もできます。なお、当機は分離作業終了後に小さい部品はもちろんですが、大きい部品も取り外して洗浄しているので、機械は常にきれいな状態で使用することができます。

デカンターから排出された搾汁粕(さくじゅうかす)は、少し水気を帯びています。搾汁粕は原料に対して2、3割程度排出されます。

これまでは廃棄されている搾汁粕。

「ここからエキス抽出できないか?」

浜理PFSTは、このような検討にも力を入れています。

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