
2005年3月30日掲載「健康食品新聞」
浜理薬品工業(大阪市中央区、06・3270・1921)は独自の精製および結晶化技術を駆使したリポ酸を新しく開発、このほど新規参入を果たした。
同社はかねてから高品質をめざし品質改良を積み重ねてきており、 独自製法の製造技術が整ったことから、 この時期の上市に踏み切った。発売当初の4月は、すでに予約を受けているユーザーへの供給が中心となるが、既存設備において年間15~20トン程度の生産が可能なことから、随時、新規ユーザーへの販売を進めていく考えだ。
同社が取扱う製品は、独自の製法(特許出願中済)を確立し自社工場にて製造されたもので、残留溶媒や不純物等を極限まで低減し、菌試験に合格したもののみ提供するのが特徴。シクロヘキサンなどすべての残留媒体が検出限界以下(1ppm以下)、液クロを用いた分析方法では重合物が不検出、トルエン法でも0.1%以下の結果が出ており、業界自主規格を大幅にクリア。また同社製品は製品の結晶が細かいため、ユーザーからの評価は高く、ソフトカプセルへの利用が期待される。

2005年3月29日掲載「健康産業速報」
浜理薬品工業(06・6322・0191)はこのほど、α-リポ酸の原料供給を開始した。今月は、すでに予約を受けている企業への供給が中心となるが、今後は幅広い展開を開始していく。
同社の原料は、特許出願中の独自製法を用いて、国内の自社工場で製造する。同社では「業界自主規格を大幅に上回る品質を目指して開発を進めてきた」と自信を示し、残留溶媒や重合物が少なく、α-リポ酸特有の臭いも少ない点を訴求する。残留媒体は、シクロヘキサンやエタノールを含むすべての溶媒が1ppm以下となっている。結晶が細かい点も特徴で、「ソフトカプセルへの応用が期待している」という。
年間15~20トンの生産が可能。今後積極的に拡販を図る。また、同社の中心素材であるL-カルチニンとの組み合わせ提案も行っていく計画。同社では併用時の相乗効果について、各種の研究が進行中だ。
2005年3月22日掲載「日刊工業新聞」
浜理薬品工業(大阪市東淀川区、髙美時郎社長、06・6322・0191)と丸石製薬(大阪中央区、井上信之社長、06・6964・3100)は新たな殺菌消毒薬を共同開発することに合意し、基本契約を締結したと21日発表した。
浜理薬品は4年前から独自に殺菌消毒剤の研究を開始し、院内感染などで問題になっているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や緑膿菌など幅広い菌に対して殺菌作用がある化合物の創製に成功した。今後は丸石が製品開発、販売を行い、原薬の製造は浜理が行う。製品化は5、6年後の予定。
2005年2月22日掲載「日刊医薬特信」
浜理薬品と丸石製薬は、このほど新規の殺菌消毒剤を共同開発することで合意し、基本契約を締結した。
浜理薬品は数年前から独自に新規殺菌消毒剤の合成研究に着手し、院内感染などで問題となっているMRSAを含むグラム陽性菌や大腸菌などのグラム陰性菌に対し幅広い殺菌作用を示し、水溶性にも優れた一連の化合物を創製し日本や世界各国で特許出願中。一方、丸石製薬は浜理薬品から提示された数種の化合物を同社で評価した結果、良好な結果が得られたことから今回の契約となったもの。浜理薬品は丸石製薬に日本を含む全世界での独占的な開発、製剤の製造販売権を許諾するとともに、開発段階から将来にわたって必要な原末を製造し、丸石製薬に供給する。
殺菌消毒剤はグルコン酸クロルヘキシジン以来、五十年以上にわたって新規化合物が開発されないまま。浜理薬品は、これまでに抗潰瘍薬(ゼリア新薬の商品名プロマック)を創製しており今回、殺菌消毒剤が開発されれば同社としては二番目の新薬。